ジェンポロは、クオーツムーブメントが機械式ムーブメントに挑戦していた1970年代に誕生し、伝統的な時計製造は空前の危機に直面しています。突破進取、積極的な革新はこの時期のスイス時計のキーワードになって、メーカー達は時計を追求して「豪華」と「究極」のサーキットに行きます。ラグジュアリーとオーデマピゲコピーは、一体型の豪華なムーブメントのことで、有名なノーチラスやロイヤルオークなども、この時代に生まれました。それに比べて、「伯爵POLO」は貴金属のケースを使った贅沢さに加え、究極の薄さを誇っています。
ポロ79(2024)です。
ポロは4代目のイヴ・ピアジェ(Yves G. Piaget)が手がけています。これまで伯爵は、モデルに専用の名前をつけていませんでした。ポロの登場はその伝統を打ち破った、ブランド初の別称を持つ腕時計です。ポロという言葉はもともとポロのことを意味しており、製品の位置づけをよく表しています。初代ポロは18金で作られ、34mmの男性用と27 mmの女性用の2種類のサイズがあり、いずれもアルジェ独自のCal.7Pクオーツムーブメントを搭載していました。厚さは3.1ミリと、同時代で最も薄いクオーツムーブメントです。