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2025
03

「感情的価値」と「使用価値」で満たされます

2024年は、レトロなクォーツ時計が集中的に登場する重要な年です。チタニウムケースと18金を搭載したGPジッパーシリーズは、この製品ラインに終止符を打ちました。ほぼ同時期にハミルトンは、1970年代に人気を博したPulsarシリーズをモデルとしたPSRを発表しています。歴史的な製品の外観に忠実ヨットマスターコピーで、ヴィンテージウォッチ愛好家の「情緒的価値」を引き出し、より実用的な新しい特性を取り入れています。


ハミルトンPSR 74腕時計(型番:H52304130)です。


クォーツ時計は親しみやすい価格と丈夫な品質で広く消費者に認められ、半世紀以上も愛され続けてきました。今やクォーツ時計といえば、カシオを思い浮かべる人が多いかもしれません。ご存じの方も多いのですが、世界で最初に量産されたクォーツ時計は、カシオではなくハミルトン製でした。ハミルトンは1970年にElectro/Dataと共同で、世界初のクォーツ時計を開発しました。


Pulsar P1(1972年)です


Pulsarとは提携したブランド名で、1972年に消費者向けの量産モデルであるPulsar P1が発売されました。樽型ケースに3段チェーンを採用し、同時期に流行したラグジュアリーなムーブメントにインスパイアされた時代を感じさせる外観となっています。腕時計の前面には、本作の真髄である大型LEDディスプレイが設置されています。従来のアナログ時計の読み方を覆す画期的なものでした。バッテリー駆動のため、ディスプレイは常時点灯ではなく、リューズを押すだけで点灯するという、まさに「オンデマンド」なのです。ピュアスチールの原色ケースを除いて、Pulsar P1はPVDメッキモデルを別に提供します。


Pulsar P2(1973年)です


テクノロジーの新製品が登場する初期には、必ず高い価格がつきます。Pulsar P1が発売された当初の価格は2100ドルで、当時のドルで買えば高級腕時計に匹敵します。1973年になると、技術的にも成熟し、2代目のPulsar P2は庶民にやさしい価格と斬新な外観で登場しました。ケースの形状をよりまろやかにし,チップやディスプレイ・パネルをアップグレードしました。


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